「愛用のギターといつまでも一緒にいたい」―そんなギターを愛する人の願いを叶えてくれる若き修理職人がいます。ギターへの思い、仕事へのこだわりは。盛岡市の工房を訪ねました。


衝撃で割れてしまったベースギターのボディは特殊な接着剤を作って接合。古くなって壊れてしまったアコースティックギターも美しくよみがえりました。
壊れたギターを修理・修復したのは盛岡市の大久保亮さん(33)です。東京の大手楽器店で10年間、修理の技術を磨き、地元・盛岡にUターン。3年前に工房を立ち上げました。

大久保さんがギターの修理に興味を抱いたのは高校生の頃でした。
(ギター修理職人 大久保亮さん)
「ギター教室に高校生の頃に通っていたんですけれど、(ギターが)弾きにくい、反ってるんだという状態だったんですけど、お店の人に言ったらちょいちょいっと調整していただいて、そしたらすごく弾きやすかった。こんなに楽器って変わるんだ、というのが楽器の構造や修理に興味を持ち始めたきっかけです」

高い技術力と丁寧な仕事が口コミで広がり、大久保さんのもとには東北だけでなく東京からも修理の依頼が数多く寄せられ、オーダーを一時ストップするほどです。