静岡市の街なかに、着なくなった服を格安で販売する週末だけの限定ショップが登場しました。この店を運営したのは、学生たち。物価の高騰、さらにコロナ禍に立ち向かう同年代を応援するのが狙いです。
静岡市の街なかにある学生が集うカフェに、12月17日(土)と18日(日)の2日間限定で、古着ショップがお目見えしました。この店が扱うのは、スーツに、ワイシャツ、さらにはネクタイ。値段は格安。どれも一度は役目を終え、タンスの肥やしになっていたものばかりです。
<静岡デザイン専門学校3年 鈴木遼さん>
「商品は普段のお客さんからの寄付なので、クリーニング代のみの支払いで、お客様や就活生などに提供している」
この取り組みは、静岡県内でクリーニング店を展開する企業「ホワイトウィングス」による「fuku to hitoプロジェクト」の一環で、静岡県内の大学生と専門学校生が中心となり、企画からPR、販売までを担います。
いまは、押し寄せる物価高騰の波が学生たちの懐をも直撃しています。若者にとっては、どれをとっても決して安い買い物ではありません。
<学生>
「ワイシャツが安いなら欲しいなと。僕持っていなかったので買いに来た。就活で活用したい。とてもうれしい」
<来年から社会人になる学生>
「社会人になる時に、どんな服を着ていいのか、全く分からなかったので、店員さんが親身になって話を聞いてくれて、すごくありがたかった」
今回、売り場を提供した企業は頑張る学生たちをさまざまな形で後押ししたいと考えています。
<ナナクレマ 土橋ももさん>
「学生の時から色んな大人と関わって、こういう人生があるんだと、いろいろな道を切り開いて欲しい」
<静岡デザイン専門学校3年 鈴木遼さん>
「普段、絶対会えないような、知り合えないようなメンバーと知り合えたし、お互いが得意なところをさらに伸ばしていける関係になれた」
いままで通りの学生生活が送れないコロナ禍の若者たち。売る側も、買う側も、この店が貴重な場所となったはずです。
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