「リスクを恐れて使わせない」から「使い倒す」へ
AI活用を進める上で避けて通れないのが、ガイドラインの整備です。TBSでは2023年7月の制定以降、2025年7月にガイドラインを大幅に改定しました。
これまでは情報漏洩や権利侵害のリスクを考慮し、どちらかといえば「慎重に、限定的に使う」という姿勢でした。しかし、AI技術の急速な進化と普及を受け、今回の改定では「リスク管理を強化しつつ、AI時代における競争力を高める」という攻めの姿勢に舵を切りました。
改定の大きなポイントは以下の3点です。
(1)安全な利活用の公式化と生産性向上:セキュリティが確保された会社承認済みサービスの利用を公式に定め、社員が安心して業務効率やコンテンツ創造力を高められる環境を整備しました。
(2)入力データの取り扱いの明確化:会社承認済みのサービスでは入力データが学習に利用されないことを明記し 、機密性に配慮しつつも、より踏み込んだ業務活用を可能にしました。
(3)「利用明示」ルールの合理化:視聴者に誤解を与えない背景や効果音などの補助的利用については、原則明示を維持しつつも「明示不要」という例外を設けました。これにより、制作現場の効率性と放送事業者としての信頼性の両立を図っています。
「正体がわからないから禁止する」のではなく、「安全な土俵を用意したから、存分にクリエイティブに活かそう」というメッセージ。これが今回の改定の核心です。














