長野県塩尻市区選出の丸山大輔(まるやま・だいすけ)県議会議員が妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪で20日、起訴されました。

事件の背景には丸山被告と妻との間で、女性関係や酒造会社の経営をめぐるトラブルがあったとみられ、捜査が続いています。

殺人の罪で起訴されたのは、塩尻市区選出の県議会議員・丸山大輔被告48歳です。


起訴状などによりますと、丸山被告は、去年9月29日の午前1時44分ごろから3時4分ごろの間に、自宅を兼ねた酒蔵の1階事務所で妻の希美さん(のぞみ(当時47))を窒息死させて殺害した罪に問われています。

事件があった日は、9月県議会の開会から8日後の会期中でした。

「(会食をしていた?)そうです、そういうことでいいんだと思いますけど(宿舎に泊まっていて朝知らせを受けた?)そうですね、はい、そういうことですよね」


SBCの取材に丸山被告は事件当日について「一般質問を控えていて、前の日の夜から県庁北側にある議員宿舎にいた』と話していました。


しかし、その後の捜査で、事件のあった時間帯に丸山被告の運転する車が長野市から塩尻市の自宅周辺まで移動していることが分かり、発言との食い違いも明らかになりました。

「犯人がどんな心境でそういうことに至ったのか今はどうしているのか、早く真相は早く知りたい」

事件から1年を前に、SBCの取材に真相の解明を願った丸山被告。


「何でそうなってしまったかですよね、そんな目に合うような例えば恨みを買うような人間でもなかったですし」

希美さんに関しては、経営者、そして県議としての自分を支え、明るく気さくでトラブルに巻き込まれるような人ではなかったと話していました。


一方、捜査関係者によりますと、丸山被告には当時、妻とは別に交際関係にあった女性がおり、希美さんもそれを把握していて、離婚をめぐるトラブルがあったということです。

また、自宅を兼ねた酒蔵の経営をめぐっては、妻の希美さんが親族から資金援助を受けて切り盛りしていたものの、丸山被告は議員活動などもあって協力的ではなく、トラブルになっていたとみられるということです。

逮捕された当初、容疑を否認していた丸山被告。

検察庁は、20日時点での認否については明らかにしませんでした。

一方、自民党県連は18日、丸山被告を除名処分としたことを明らかにしました。

(宮下一郎会長)「弁明書の提出を依頼しました、弁護士を介して依頼したが本人からは回答無しということでしたので、その弁明の機会を放棄したとみなして、本日の手続きに進んだと」

何者かによる犯行に装ったとみられる今回の事件。

全容は今後、法廷で明らかにされます。