静岡県の浜岡原発の再稼働の審査をめぐるデータ不正操作問題で、原子力規制委員会は中部電力本店などに立ち入り検査することを決めました。委員長は原発の設置許可を取り消す可能性に言及しています。

原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「私も了承して良いと考えます」

きょう開かれた原子力規制委員会で決定したのは、中部電力本店などへの立ち入り検査の実施。中部電力が再稼働を目指す浜岡原発3号機と4号機の審査で、データを不正に操作し、意図的に地震の揺れを小さくみせていた疑いがあるのです。

午後4時すぎには、原子力規制委員会が中部電力に対し、法律に基づき不正に至った経緯などの報告を求める「報告徴収命令」を出しました。

中部電力
「原子力事業の根幹を揺るがす重大な案件だと考えております」

この事態に、原子力規制委員会の山中委員長は…

原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「(浜岡原発設置の)許可ができないという結論をもし委員会として出したならば、全て廃炉ということになろうかと」

浜岡原発の設置許可そのものを取り消す可能性に言及しました。

原子力規制庁
「改めて原子力施設の安全確保に一義的な責任を有していると自覚をしていただき」

原子力規制委員会はさきほど、中部電力以外の各電力会社に適切に許認可手続きの資料を作成するよう注意喚起を行いました。

早ければ今月から行われる中部電力本店などへの立ち入り検査は長期間に及ぶ見通しで、審査の見通しは全く立たない状況となっています。