大雪もたらす “冬の線状降水帯”とは

坂口愛美 気象予報士:
大きな気温の変化が起こった要因は、日本海を通過した低気圧です。

10日の天気図を見ると、日本海にある前線や低気圧に向かって、南から暖かい空気が流れ込み、気温が上がりました。11日になると、低気圧が過ぎていき、西高東低の冬型の気圧配置となりました。

関東・東京は、11日も気温が上がりましたが、全国的に見ると11日から気温が下がり始めたところが多く、北寄りの風が吹いて、今シーズン一番の強い寒気も流れ込んできました。

11日の日本海上の雲の様子に注目すると、筋状の雪雲が左右対称となり、真ん中でぶつかって雲のまとまりができています。

これは、「JPCZ=日本海寒帯気団収束帯」と呼ばれるもので、“冬の線状降水帯”とも言われます。

JPCZができる仕組みは、冬になると、シベリア大陸から日本列島に向かって冷たい空気が風とともに入ってきます。
そして朝鮮半島にある「長白山脈」という高い山にぶつかり2手に分かれ、再び日本海で集まります。
この日本海で集まった空気は、海の下にはいけないため上昇気流となります。そこで雪雲が発達して、雪雲が続々と帯状に流れ込んでくるというわけです。

井上キャスター:
夏だと、線状降水帯は極めて予想しづらいものだと思いますが、冬の線状降水帯はどうでしょうか。

坂口 気象予報士:
海面水温の高さや寒気の強さによって予想はできるものです。
また、ひと冬に何度か発生するもので、この冬にもすでに何度か発生しています。

そしてこの後、雪・雨についてですが、12日の午後、雪はいったん収まってきています。ただこの後、夜遅くにかけて日本海側は雪が降り続く見込みとなっています。

13日になると、雨雲がかかってきます。積雪の多い地域では、雪崩に注意が必要です。さらに、14日にかけてまた雪となりそうです。「雪→雨→雪」のサンドイッチになるため、なだれや落雪に注意が必要となっています。