帝国主義の復権か 「力による現状変更」が日本にもたらすものとは

西半球ではアメリカ、東半球ではロシアと中国が覇権を強める、いまの世界。その状況を表した絵には、ナイフで地球儀を切り分ける米中ロの首脳が描かれています。

アメリカの矛先が、ベネズエラやグリーンランドなど西半球に向かう現状に、専門家は...

東京大学(国際政治)佐橋亮 教授
「アメリカは西半球を過度に重視していて、『アジアにはそんなに関心がないんじゃないか』と中国やロシアに対して悪いメッセージを与えている」
「アメリカがグリーンランドを力ずくで奪うような事態は、アメリカとヨーロッパの関係が壊滅的になるということ。ロシアにとって棚からぼた餅。『秩序の再編期』に本格的に入った。“帝国主義の復権”と表現することが妥当」

今回、アメリカが行ったベネズエラへの「力による現状変更」。それは、東半球で中ロの脅威にさらされる日本にとって、きわめて大きな意味を持ちます。

自民党 小野寺五典 安全保障調査会長
「日本の立場からすると、台湾と中国の問題について『力による現状変更はあってはならない』と言ってきた。(今回のアメリカの軍事行動が)日本周辺の事態に波及しないかと心配している」

しかし、表立ってアメリカを非難できない日本政府は、ベネズエラ攻撃の是非について言及を避けています。

高市早苗 総理大臣(5日)
「邦人保護には万全を期するとともに、ベネズエラにおける民主主義の回復および情勢の安定化に向けた外交努力を進めていく」