『価値観をリセット』人生の選択肢として小屋番を選ぶ若者たち
「自分をリセットしたいのではないか」
硫黄岳(いおうだけ)山荘グループを営む浦野岳孝(うらのたかゆき)代表は、山小屋で働く若者を積極的に受け入れている。

浦野さんは自分のグループの山小屋で働く若者たちを見ながら、「コンビニが無いとか、すぐに買いたいものが買えないとか、物理的な制約の多いこの山という環境の中にあえて身を置くことで、物理的な環境から変えることで、自分をリセットしたいという若者が増えているのではないか」と感じている。
決して『逃げた』のではない。
山荘で働く若者たちは『価値観のリセット』や『自己の見つめ直し』という目的意識を持っている。働く条件などを吟味した上で、山小屋で働くことを主体的に一つの人生の選択肢として選んでいるという。
「嫌な自分も弱い自分も、自分を受け入れられるようになった」
6年前に「自分が壊れないため」と小屋番の道を選んだ佐藤さん。
様々な人が訪れる山小屋。
そこで登山客1人1人が背負ってきた過去の話などを聴いたり、命を守る小屋番として働く中で、佐藤さんは自分の中の変化を実感したという。
「嫌な自分も弱い自分も、自分を受け入れられるようになったこと、それが山に来て、一番変わったこと」佐藤さんは笑顔で語った。
シリーズ「小屋番 八ヶ岳に生きる」
【第2話】「飢えた鹿はトリカブトも食べる」”鹿に食いつくされる八ヶ岳の森” 山小屋で働く小屋番が抱く危機感「このままでは八ヶ岳の森が消えてしまう」
【第3話】遭難者の1割が死亡か行方不明「スマホばかり見て自分の実力を知らない」八ヶ岳の山小屋を守る小屋番の痛切な警告
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<プロフィール>
執筆者:永山由紀子
1989年東京放送(現TBSテレビ)入社。情報番組やドラマのディレクター・プロデューサーに従事。
企画・プロデュースしたドキュメンタリー映画
『小屋番 ~八ヶ岳に生きる ~劇場版』は、
1月9日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか~全国で順次公開、上映中














