2023年は統一地方選挙で、市町村の議会の選挙も予定されています。が、いま村の議会の最大の課題は議員のなり手がいない!ということです。
そのための議会改革として、喬木(たかぎ)村では参加しやすい夜間や休日の議会生坂村では、55歳以下の議員報酬アップ、宮田(みやだ)村の住民による第三者評価などが進んでいますが、なり手不足は続いています。
定数10の木祖村の村議会で少し変わった取り組みがありました。
木祖村の12月村議会。最終日の16日、すべての議事を終えた後、10人の議員が一人ずつ順番に登壇しました。


2023年4月に行われる村議会議員選挙に立候補するかどうか現職議員全員が一斉に表明しました。
早めに進退を明らかにすることで議会に注目してもらい新人の立候補を促す狙いです。

木祖村議会では直近の2回は選挙戦になったもののその前3回はいずれも無投票でした。
2023年4月行われる選挙では定数が1減って9になるにも関わらず定数割れも危惧されています。

(木祖村議会・栗屋正一議長)「若い人や女性などいろいろなジャンルの方(定数減で)ハードルが高くなったが議会に関心持ってもらって選挙するのがいい」
議員からは「後継者選びや立候補に向けた準備の期間が確保できる」といった声が聞かれました。

(議員)「ぎりぎりまで待つと出たい人が出にくい早めに表明したほうがいい」
「若い人が出られるような議会構成になればいい」

結局、議員10人中「立候補する」が6人、「しない」が2人「保留」「検討中」がそれぞれ1人ずつという結果になりました。
進退の一斉表明という珍しい取り組みは果たして議員のなり手不足の解消につながるでしょうか。