昔ながらの製法で作られる手すき和紙。江津市桜江町では石見地方の冬の風物詩、「そどり」作業が行われました。
「そどり」は、室町時代から江津市に伝わる「石州勝地半紙」の原料となる楮を大きな桶で蒸し上げ、皮をはぎとりやすくする作業です。
かまどの上に乗せられた釣り鐘のような桶は、直径1.4メートル、高さ1.7メートルもある巨大なもので、100年以上前から使われています。
「風の工房」では、佐々木誠さん夫妻が昔ながらのやり方を引き継いで作業を行っていて、桶が吊り上げられると小屋の中は湯気で真っ白、楮の甘い香りに包まれます。
風の工房 佐々木誠さん
「今年は楮が大きく育つものが多くて、収量も多い。全国でも珍しい作業ですので、できれば長く続けたいです。」
蒸しあがった楮は工房に移され、一本一本丁寧に皮剥ぎ作業が行われました。年が明けるといよいよ紙すきが始まります。














