クリスマスが終わり、関西の百貨店では福袋商戦が早くもスタートです。世相を映すという福袋、そのトレンドは…?

 大丸梅田店では12月26日、正月の初売りに先んじて、「先どり福袋」の販売が始まりました。31日まで限定約2200個の販売予定で、婦人用品のほか、年末や正月の集まりで喜ばれる肉などの食べ物が中心となっています。

 (先取り福袋を購入)「年始の夫婦でお鍋をして、新たにいいスタート切りたいと思って。おいしい肉で」
 (先取り福袋を購入)「お正月に親戚が集まったりするので、それに出してもいいかな。(先取りは)ありがたいですよね」

 大丸梅田店のこだわりは「実用性」。長引く物価高の影響もあり、1000円~2000円程度の食品や雑貨などの詰め合わせセットを、1万点以上を準備しているといいます。

 (大丸梅田店・広報担当 樋口陽子さん)「物価高が続くいまだからこそ、新しい年の始まりに選んでよかったと感じていただけるような福袋を用意しました」

 一方、高島屋大阪店ではこんなものが。

 (高島屋大阪店・広報PR担当 袁正記課長)「金の福袋に入っているキャプテン翼のフィギュアです」

 サッカー漫画「キャプテン翼」とコラボした「金の福袋」。主人公のフィギュアに金のサッカーボール、そして作者の高橋陽一さんから似顔絵を描いてもらえるという特典がついて、価格はなんと1億2千万円!

 今年は金の価格が1g2万5000円台を突破するなど、歴史的な高騰をみせた金市場。1億円越えの福袋も「需要はある」と担当者は自信をのぞかせます。

 (高島屋大阪店・広報PR担当 袁正記課長)「金の注目度も考えて今回の福袋を用意させていただいております。問い合わせは例年よりも少し多い傾向があるます」

 そんな中、来年の干支「うま」にちなんだこんな福袋も…

 近鉄百貨店は「体験型」。乗馬30回分のレッスンにプロのカメラマンによる撮影が付いた福袋は5人限定で値段は50万円。

 本来、必要な乗馬クラブへの入会金などを考慮すると割安だといいます。福袋とはいえ、いまは内容が見えて納得して選べるものが主流で“体験”も独自カラーで差別化を図ります。

 (近鉄百貨店・営業政策部 森下彩絵係長)「新年というところで、新しく何かを始めていただくというところに価値を置いていただければなというふうに思っております」

 ことしもあと6日。福袋が新年を「うま」く始めるきっかけになるかもしれません…。