オリックスからポスティングシステムでメジャーリーグ・レッドソックスに移籍した吉田正尚(29)が16日(日本時間)、入団会見を行った。

5年総額約124億円(9000万ドル)と、日本人野手としては最高金額に加え、本人も「ビックリしました」という超スピード決着となった今回の契約。オリックス時代と同じ背番号「7」のユニフォームに袖を通した吉田は「ハーイ!吉田正尚です。初めまして。英語を勉強したいし、娘達より早く英語を話したいです。レッドソックスの一員になれて光栄です。ベストを尽くします」と英語で挨拶。笑顔で会見に臨んだ。

本拠地・フェンウェイパークは「テレビでは見ていたんですけど、きょう初めて生で見てすごく高くて、すごく歴史のある球場だなというのはすごく感じました」。歴史ある球場のレフト後方にそびえたつ緑色の壁、“グリーンモンスター”の印象を語った。

レッドソックスでプレーをした先輩から何か契約前にアドバイスがあったか聞かれると「松坂(大輔)さんからSNSを通じて『ボストンは寒いのでダウンジャケットを持ってきてください』と言われました」と明かし、現地記者から笑いが起こる場面も。

「日本で今まで7年間やってきまして、打撃の部分が自分で長所だと思っています。今までチームを勝利に導くことをテーマにオリックスではプレーをしていましたので、それを引き続きまたボストンでもそういう活躍ができればいいなと思います」と決意を語った。

■吉田正尚
1993年7月15日生まれ、福井県出身。173cm・85kg 右投/左打 外野手
敦賀気比高校~青山学院。2015年のドラフト1位でオリックスに入団。20年、21年に2年連続首位打者。18~21年ベストナイン、22年ベストDH。22年シーズンオフにポスティングシステムでレッドソックスに入団。