パラリンピック7大会連続出場・森井大輝(45)

アルペンスキーでミラノパラの推薦内定選手になった森井大輝(トヨタ自動車)も、新田と同じ45歳だ。

会見では話す森井大輝選手

森井は16歳の時、事故により脊髄を損傷し車いす生活となった。それでもパラアルペンスキーで、2002年のソルトレークシティ大会に初出場すると、06年トリノで銀メダルに輝いた。これまで6大会連続出場を果たし、銀メダル4つ、銅メダル3つを獲得した。

今シーズンは順調に滑れていると話した森井。7大会目となるミラノでは悲願の金メダル獲得を目指す。「パラリンピックに向けては金メダルを目指してと言いますか、どの種目でもいいので(金メダルを)目指せるように調子を上げていきたい」

座位のカテゴリーで出場する森井は「チェアスキー」と呼ばれるマシンに乗り、時に時速100キロを超える速度で雪面を滑り降りる。「転んだり怪我をすると、若い頃は寝て目が覚めれば治ってたのが、逆に翌日目が覚めるともっと痛くなってることが多くなってきた」と語る。45歳の今なお、競技を続ける理由は「ただただスキーが好きだっていうところですね。なおかつ僕の場合はプラスアルファ用具を改善したり、もっともっと速くなったり上手くなったりすることができると思ってますし、実際にそうなっているので、そういったところがすごく楽しいなというふうに思って競技を続けています」と明かした。

ミラノ・コルティナパラリンピックは来年の3月に開幕する。45歳の新田と森井がどんな滑りを見せてくれるのか、期待したい。

*トップ写真は、森井大輝選手(左)と新田佳浩選手(右)