映画産業が迎える歴史的ターニングポイント
さらに私たちハリウッド映画ファンは特定の時代の産物で、50年スパンで捉えると、今映画産業が歴史的ターニングポイントを迎えようとしている気がしてきた。
今年のWB作品は、日本での興行収入は正直言って大したことない。「スーパーマン」10.1億円、「F1/エフワン」21.1億円、「罪人たち」に至っては探してもデータが見当たらない。
「ワン・バトル・アフター・アナザー」を勇んで初日に見にいった私は、その類稀な面白さに興奮し、「レオナルド・ディカプリオ主演だし興行収入3位には入る」と確信したが、週明けにランキングを見たら8位でショックを受けた。翌週にはベスト10から消え去ってしまった。
今年のWB作品は豊作で、いずれも世界的に大ヒットしているのに、日本ではどれも注目されない。
11月公開の「WEAPONS/ウェポンズ」は米国では3000館以上で公開されたヒット作なのに、日本では33館での公開。これがWBジャパンによる最後の配給作品だったこともあり、悲しいお別れのような気持ちになった。
だが日本の映画館には毎週大勢の人が押し寄せている。今年は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が385億円のメガヒットになったのをはじめ、「名探偵コナン」「チェンソーマン レゼ編」などのアニメ映画が興行を席巻。一方、「国宝」が日本の実写映画の興収記録を塗り替え、「TOKYO ME~走る緊急救命室~南海ミッション」「8番出口」など実写もヒットし、日本映画が全般的に好調だった。
「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」「ジュラシック・ワールド /復活の大地」などの洋画もランキングを賑わせたが、日本映画圧勝の年だった。洋画の劣勢は今年、さらに極まった。
ハリウッド映画より自国映画が好まれる傾向。日本で顕著に起こっているこの流れは、他の国でも、同じ傾向が少なからず起きている。
アメリカ映画が世界の興行収入に占める割合は、2014年は85.6%だったのが、2024年には69.5%にまで下がったというデータがある。また中国やインドネシア、韓国などアジアは日本と同じ傾向が強い。フランス、ドイツ、イタリアでもアメリカ映画の比率は少し落ちているようだ。














