東京電力・福島第一原発の事故で関西に避難した人たちが国と東電に損害賠償を求めた訴訟が24日、結審しました。

 2011年3月11日に起きた東京電力・福島第一原発の事故。被ばくを逃れようと関西地方に避難した79世帯222人は、2013年国と東電を相手どり、1人1500万円の損害賠償を求めて集団訴訟を起こしていました。

 24日の裁判では最後の意見陳述が行われ、夫を福島に残し、2人の子どもを連れて大阪市に避難した原告代表の森松明希子さん(52)が、「被ばくを避けるという命や健康に関わる最も大切な基本的人権を尊重してほしい」と訴えました。

 提訴から12年経っての結審に原告らは…
(原発賠償関西訴訟原告団・森松明希子代表)
「福島原発事故から大阪に避難、14年と9か月がたつ。原発事故はまだ終わっていないですし、人の命や健康にかかわる権利の侵害なのだと」

 判決は2026年9月2日に言い渡される予定です。