年の瀬が近づくなか、島根県邑南町の障がい者支援施設「愛香園」では、門松づくりが最盛期を迎えています。

愛香園では、施設の利用者らに地域に貢献できる仕事をしてもらおうと、1984年から門松づくりを行っています。毎年11月中旬から竹を切るなどの準備を始め、職員と利用者、合わせておよそ25人がチームを組んで作業にあたります。

「門松」は、家の門口に神様の依り代として松の飾りを立てたのが始まりで、中世以降、竹を一緒に飾ることが多くなったということです。

言い伝えでは、神様は先の尖ったものを依代にされるとのことで、愛香園では孟宗竹の切り口を鋭く切り揃え、見栄えがいいのが特徴です。

樽に巻くコモや紅白の葉牡丹も園内の畑で栽培していて、クロマツ、ナンテンなどを合わせて飾り付けます。

今月26日の最終納品日に合わせて、大小合わせて90対作る予定だということです。