「依存症で人は死なない」失うのは「信頼」

(山口 達也さん)
「この話を一般の方の前でして、『やばいと思う人?』と聞くと、ほぼほぼ手が上がるんです」

「しかし『アル中界隈』で話すと、『俺も、俺も』という声が上がるんですよね」

記憶が飛んでも、飲み続ける人たちがいるのだそうです。するとその後どうなってしまうのか。

(山口 達也さん)
「依存症という病気で、人は死なないんです。それを続けることによって命に関わってくる、それが依存症なんです」

「それを続けると、私生活が送れなくなる、記憶を飛ばしながら交通事故に遭うかもしれない、だらしない生活になっていく、うそをつく、安請け合いをする、約束を覚えていない、へまをする、失敗をする」

「そうすると、だんだん私生活が送れなくなって、例えば乱暴なんかをしたら家族が出ていくわけですよね。そうするとまた一人になって飲み続ける、寝坊することもある、遅刻する人もある、、、周りからは『もうそういう人だ』と決まっちゃうと、よけいしんどいです」

その頃は、仕事は順調だったという山口さん。しかし知らぬ間に、酒が山口さんの心を蝕んでいっていたのです。

【第4話】 未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】 2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」
【第6話】 羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」
に続く

【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎

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