「物価の番人」日銀の判断は・・・政策金利引き上げ

対症療法としての給付や補助だけでなく、そもそもの物価高騰を抑える対策が求められるなか「物価の番人」が動きました。

物価高の大きな要因となっている円安。「物価の番人」と呼ばれる日銀は12月19日...

日本銀行 植田和男 総裁
「政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調節することが適切であると判断した」

政策金利を0.5%から0.75%に引き上げたのです。

これは1995年以来、30年ぶりの高い水準。阪神・淡路大震災が起きた95年。コギャル文化も話題となった年です。

そして、1ドル79円台という円高を背景に、輸入品や海外旅行の安さが際立っていました。

海外への旅行客
「やっぱり円高のメリットがあるので、国内旅行よりもむしろ海外が割安」

円高は海外からモノを買うには好都合な半面、輸出で稼ぐ企業にとってはマイナスです。

折しも当時は、バブルの崩壊を受けて景気のテコ入れが必要な時期。日銀は、円高の是正も狙って金利を下げ続けていた局面で、バブル期に6%あった金利が今回と同様の水準となっていたのです。