■レスリング全日本選手権 最終日(21日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)

来年、愛知県・名古屋で行われるアジア大会の代表選考を兼ねたレスリングの全日本選手権最終日。

昨年のパリオリンピック™ 女子53㎏級金メダリストで、現在149連勝中の藤波朱理(22、日体大)が57㎏級の決勝で、徳原姫花(24、自衛隊体育学校)を4-2で下し初優勝。さらに自身の持つ連勝記録も「150」に伸ばした。藤波は来年に行われる明治杯全日本選抜選手権でも優勝すると、アジア大会代表に内定する。

前半、藤波は相手に投げられたものの、場外でノーカウント。徳原に押され気味で、終了間際にタックルに入った所を返され、あわやフォール負けという場面もあったが何とか逃れ1-2と1点のビハインドで後半へ入った。

後半、残り1分11秒で藤波は相手を場外に押し出し2-2の同点に追いつくと、残り1分で片足タックルから徳原を返して2点を奪い、4-2と逆転に成功。そのままリードを保ち何とか逃げ切った。

女子50kg級決勝には五輪2大会連続メダルの須崎優衣(26、キッツ)が登場。森川晴凪(21、至学館大)を3-0で下し、3年ぶり3度目の優勝を成し遂げた。須崎は合計4試合で1ポイントも失わない完璧な試合運びで大会を制覇した。明治杯優勝でアジア大会代表に内定する。

須崎は開始1分30秒過ぎに、相手の足首をつかみ圧力をかけバックに回り2点を奪う。さらに1点を追加して、3-0とリードして第1ピリオドを終える。続く第2ピリオドは膠着状態が続き互いにポイントは入らず、須崎が3点差のまま逃げ切った。

女子62㎏級決勝は、2024年パリ五輪と今年の世界選手権を制した元木咲良(23、育英大助手)と、パリ五輪68㎏級銅メダルの尾﨑野乃香(22、慶應大)が対戦。メダリスト対決は、尾﨑が制し大会連覇を達成した。

*写真は藤波朱理選手