直前の打ち上げ中止の原因は手動バルブ

JAXA=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業はきょう20日の記者会見で、打ち上げ時の燃焼ガスや音から地上設備などを守る地上の冷却システムで当時、冷却に使う窒素ガスを放出する手動バルブの開き方が不十分だったということです。

JAXA会見資料より

何が起きた?詳しく

これまでは窒素ガスを放出する手動バルブが十分開いているかどうか、定規で計測していました。しかし、計測か所が狭く計測しにくかったことなどから、規定の開き具合に達しているかを確認する器具を新たに作っていました。

確認器具は、本来は開閉指示板とよばれる部品の外側を基準に測る設計でした。しかし、現場では開閉指示版の内側を基準に測っていたということです。

その結果、本来の位置より開閉指示板の位置が下になり、バルブが開きかたが不十分になっていました。