地方目線の訴え「苦労を子どもにさせたくない」たったひとりの戦い

伊藤修人さん:
「だれひとり取り残さない社会、誰一人取り残さない地域。誰一人取り残さない宮城県をつくるのが、私伊藤修人のビジョンでございます」

伊藤さんは10月に行われた知事選に出馬。
支持母体もなければ、スタッフもいない、たったひとりの選挙戦。

(街宣車の音声)
『宮城を次世代へつなぐため、皆様のお力を…』

【記者】録音でやってるんですね。

伊藤修人さん:
「録音で流して。とてもじゃないですけど、喋りながらでは喉が死んでしまうので」

選挙にかかる費用も大きな負担でした。

伊藤修人さん:
「ポスターはそれなりにお金かかってますね。横長で個人演説会の告知も含めた規格にできるんですけど、変形の規格なのでより高くなっちゃう。なのでA3に」

それでも立候補したのは理由があります。

伊藤修人さん:
「岩手県の沿岸に大学とかなくて、通おうと思うと盛岡まで行かなきゃいけない。仕事終わった後に宮古から盛岡まで2時間かけて行って、2時間かけてゼミやってまた2時間かけて帰ってきて(夜の)12時くらいって生活だったので」

「自分の生い立ちとか、自分のやりたかったことがなかなかできなかった。相当な労力使ったのもあって、こういう苦労を子どもにさせたくないというのが一番根っこにある」

しかし、知事選は自らの思いとは全く別のところで注目を集めました。