12月17日に閉会した秋の臨時国会。維新が“連立の絶対条件”としていた「議員定数削減」は今国会で成立せず、来年の通常国会へ先送りされました。一方、国民・玉木代表が主張していた「年収の壁」の引き上げについては、18日に自民・国民が合意に至っています。

 現在、衆議院では自民・維新で過半数に達していますが、参議院では依然として少数与党のまま。政権安定を見据え、自民党内では国民民主党との連立を望む声もあるといいます。

 今後、連立離脱という選択肢は考えているのか?国民民主党の連立入りの可能性は?高市総理が「考えている暇がない」としている“解散”は? MBS『よんチャンTV』のスタジオで、日本維新の会・吉村洋文代表に直接聞きました。

“年収の壁”引き上げ「賛成。『どこの政党が』とか関係ない」

 19日に取りまとめられ、26日に予算案の閣議決定が行われる、来年度の「与党税制改正大綱」。国民の税負担や暮らしに大きく影響する法案ですが、特に注目されているのが、所得税が生じる年収のライン=「年収の壁」に関する議論です。

 <年収の壁>
 ▼2024年度=「103万円」(基礎控除48万円+給与所得控除55万円)
 ▼2025年度=「160万円」(基礎控除95万円+給与所得控除65万円)

 今年度(2025年度)については、この控除が適用される所得制限=「年収200万円」が設けられていて、それ以上の年収になると段階的に控除額が下がるという仕組みになっています。

 国民・玉木代表は、この「年収の壁」について、所得制限を設けず「一律178万円」に引き上げることを主張。18日、自民・国民が合意に至りました。ただ、所得制限については、国民・古川氏が「中間層を含めた引き上げができた」と発言しましたが、18日時点では具体的な数字は分かっていません。


 ―――「年収の壁」について、どのようにお考えでしょうか?

 吉村代表「178万への引き上げには賛成です。自民党と国民民主党が合意したことは良かったと思います」


 ―――野党の国民民主党の主張が通り、与党である維新の“センターピン”=議員定数削減の法案は成立しませんでした。

 吉村代表「国民にとってプラスになるのなら良いと思います。『どこの政党が』とか関係ないと思うんですよね。よくある『この政党がやるんだったら嫌だ』とか、人のせいにするとか、あまり好きじゃないので」