ラグビー日本代表が来年のワールドカップで対戦する強豪イングランドに挑んだ11月12日。ラグビーを通して両国の架け橋になりながら、イラクで銃撃されて亡くなった在英日本大使館の外交官、奥克彦氏を偲ぶ日英の追悼試合(奥記念杯)が行われました。
この“もう1つの日英戦”は奥氏が亡くなった2年後の2005年から毎年、イギリスで行われています。銃撃事件から20年近く経った今も奥記念杯が続いている裏には、奥氏とともにプレイしたイギリス人ラガーマンの変わらぬ友情がありました。また、奥氏の背中を追って外務省に入り、赴任地のイギリスでもラグビーを続ける若い外交官も参加しています。
ラグビーをこよなく愛し、イラクの復興支援など世界の平和のためにも力を尽くした奥克彦。彼が残した日英の絆は、今も深まり続けています。