「点」の調査を「面」へ
東北地方太平洋沖地震の巨大津波を引き起こした日本海溝。翌年の2012年に行われた緊急調査では、海溝の「軸」が50メートルも東寄りに移動し、上方に10メートルも隆起した「巨大なすべり」が確認されていました。
緊急調査に挑んだ研究者たちは、そのプレート境界断層にはどのような地質構造や物理特性があるのか、断層の1点から地質(コア試料)を採取し、「非常に滑りやすい粘土鉱物」があることを突き止めていました。しかし、広大な断層のわずか1つの点にすぎませんでした。
周辺はどうなっているのかなど、さらなる謎の解明を目指し2024年、探査船「ちきゅう」は震源域へと向かいました。














