プレート境界断層面は「激しい凸凹」
分析で判明したのは、地下のプレート境界断層の位置が、調査した100メートルの範囲内で15メートルも上下に変化する、「凸凹構造」だったということです。地上に置き換えて説明すると、100m進む間に建物の5階分に相当するアップダウンがある、デコボコ道です。
局所的はいえ断層面がこれほど変化していれば、その凹凸が物理的な抵抗となり断層面のすべりを食い止める役割を果たすこともできそうです。しかし2011年の地震では、広範囲の断層面が一気に滑り、巨大津波を引き起こしました。なぜそんなことが起きたのでしょうか。その答えは、実際に採取された地質の中にありました。














