胎児性水俣病患者の古山知恵子さんが17日に会見を開き、原因企業の旧・昭和電工=現在のレゾナックホールディングスの社長との面会実現を訴えました。
新潟県庁で会見を開いた古山知恵子さん(60)。

古山さんは母親のお腹の中で有機水銀に冒され、胎児性水俣病患者として県内でただ一人認定されています。

【古山知恵子さん(60)】
「なんで何回もお会いしたいと手紙を書いているのに、会ってくれないのか理解できません」

古山さんは、原因企業の旧・昭和電工=現在のレゾナックホールディングスの社長に自らの現状を伝えたいと考え、今年5月、面会を求める手紙を直接渡していました。

レゾナックは9月に総務部長名で「新潟水俣病被災者の会を通じて補償を継続する」と回答。

これに対し古山さんは11月、社長との面会を求める手紙を再び送りましたが、社長からの返答はなく面会は実現していません。

【古山知恵子さん(60)】
「私の将来を助けてください。お金の面でなくてもいいので助けてほしい。水俣病を引き起こしたことを謝ってほしい」

古山さんは、今後もレゾナックに誠実な対応を求めていくとしています。














