犠牲者「30万人」を掲げる記念館
南京事件は、日中戦争勃発から5カ月後の1937年12月13日に起きました。中国政府は犠牲者数を「30万人」と主張していますが、日本の外務省は「非戦闘員の殺害や略奪は否定できない」としつつも、被害者数はさまざまな説があるという立場です。
私も訪れたことがある「南京大虐殺記念館」は、日本人としては館内で声を出して日本語で話すことを避けたいと感じるほどの施設です。館の正面には、中国側の主張する犠牲者数「30万」という大きな数字の表記があります。1985年の開館後、2007年にリニューアルされ、展示面積はリニューアル前の12倍に拡大しました。これらは、中国にとって南京事件が日中戦争での被害の象徴であることを示しています。














