「軍国主義復活」を演説に盛り込む
今回、式典で演説を行った石泰峰・組織部長は、地方の末端に至るまで団体人事を決める部門の最高責任者であり、共産党中央の最重要部門の一つを率いています。この追悼式典は、国家のイデオロギーを体現する一大イベントなのです。
石泰峰組織部長の演説には、昨年はなかったこんな一節が盛り込まれていました。
「軍国主義を復活させ、戦後の国際秩序に挑戦し、世界の平和と安定を壊そうとする企ては必ず失敗に終わる」
これは、名指しはしていませんが、高市総理の発言と過去の歴史認識問題を絡める、ここ1カ月の中国のやり方に沿ったものです。88年前に南京事件を起こした日本に対し、「軍国主義の復活」という言葉を使って強く牽制したわけです。














