刑務所の敷地内にカフェ開設へ

深迫さんが運営するNPO法人「Coffee aid 2021」は、2026年1月末に、熊本刑務所の敷地内にある職員待機所(地域避難所)として使われている建物の一部屋で「 kumamoto prison The Reflecting Cafe (熊本プリズン ザ リフレクティングカフェ)」をオープンします。

「リフレクティング」とは、相談する人と聞く人が一方的な関係性ではなく、多様な視点を共有し、相談した人自身が新たな気づきを得たり、問題解決の糸口を見つけたりするのにつなげていくことです。

この部屋は、犯罪被害者や遺族が心情を伝えるのに使ったり、保護司の面接やリフレクティングセミナーなどに使う予定で、深迫さんは、「コーヒーの香りに包まれて、コーヒーを飲みながら落ち着いて話せる場をつくりたい」と話しています。

リフレクティングカフェの案内

このリフレクティングカフェは、全国の刑務所では初の取組みだといいます。

カフェを開設する熊本刑務所は、リフレクティングの取り組みで、全国の刑務所や少年院が更生プログラムを競う「ミッションチャレンジ2025」で最優秀の「グッドチャレンジ大賞」に選ばれています。

深迫さんが運営するNPO法人Coffee aid 2021は、「熊本から犯罪を減らすために、これからも高校生や大学生ボランティア、行政機関や支援機関と一体となり取り組んでいきたい」と話しています。

亡き長男の思いを継いでオープンしたコーヒーショップ「calmest coffee shop」(熊本市)

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