市教委は『重大事態』に認定

 顧問が相談を受けた際に真剣に対応していれば、転校するまでに至らなかったのではないか。今回のいじめ問題を「重大事態」と認定して調査を進めている枚方市教育委員会に話を聞いた。

 (枚方市教育委員会・児童生徒支援課 齋藤博課長)
 「『学校いじめ防止基本方針』に基づいた組織的な対応が、いじめ発生後すぐにできていなかったことについては課題だったと捉えているところです。(Q顧問が1人で対応したことについては?)現在、調査報告書を作成している段階でありまして、被害生徒と保護者とも最終調整をしている段階となりますので、詳細な対応についてはお答えできない」

 学校の対応の不備は認めたものの、詳細は調査中のため答えられないと話した。

顧問本人に取材

 では、いじめを他の教諭と共有しなかった部活の顧問はどう思っているのか。電話で取材すると次のように話した。

 (Aさんが所属していた部活の顧問)
 「私単独でお話させてもらえないので、学校もしくは教育委員会の方を通していただきたいんですけれども。(Q生徒がいじめで半年以上苦しい思いをした?)まあ、そうですね。はい。(Qそれに対してどう思うのか?)申し訳ないとは思っているんですけども、学校や委員会を通してもらってよろしいですか」