東京商工リサーチによりますと、情報通信機器販売などを手掛ける㈱アシスト(青森市)と、関連の㈱エヌコムが12月2日付けで青森地裁より特別清算開始命令を受けました。
負債総額は2社合計で約2億4400万円にのぼるとみられています。
㈱アシスト(資本金1200万円・青森市)は、1994年9月に携帯電話販売を目的に設立、以後はモバイルネットワークの各種ソリューション事業、ケーブルテレビ会社を主販路とした通信機器保守管理、美容関連事業を展開。
仙台市や川越市、四国地方などのケーブル保守管理事業「ケーブルプラス」の業務開始から取引先も増加し、ピークとなる2010年3月期には約7億3000万円の売上高を計上。
その後は同業他社との競争激化や事業の見直しなどで減収基調をたどり、赤字決算から2017年3月期より債務超過に陥っていました。2018年以降は資金繰りがひっ迫する中、先行きの見通しも立たず、2025年に入り事業を停止。2025年3月で解散登記がなされていました。
また、関連の㈱エヌ・コム(資本金1100万円・青森市)は2000年に㈱アシストの関連会社として設立。
NTT東日本が展開していたマイラインの加入斡旋・募集業務を主業として設立。その後はビジネスフォン・複合機など情報通信機器のリース販売・通信回線の利用加入斡旋・募集業務に転換し、盛岡市、秋田市、仙台市、水戸市に営業所を構えるなど事業を大きく拡大しました。
その後も光ファイバー通信回線「Bフレッツ」の普及に後押しされ、ピーク時の2009年5月期には約5億3000万円の売上高を計上しましたが、以降は同業他社との競争激化から業績が落ち込み、営業拠点も順次閉鎖。近年は債務超過に陥っていました。
負債総額はアシストが約1億1800万円(2024年3月期決算時点)、
エヌ・コムが約1億2600万円(2021年5月期決算時点)で、
2社合計で約2億4400万円とみられています。














