ノーベル賞の授賞式は厳かな雰囲気の中で行われ、偉業を成し遂げた受賞者の方々が祝福されましたが、平和賞は受賞者が式典に間に合わず、半日遅れで登場するという異例の事態になりました。その訳とは。
ノーベル賞日本人W受賞 次世代の研究者への思い

ストックホルムのコンサートホールで開かれた授賞式。受賞者やその家族ら約1500人が参加しました。
スウェーデン国王からメダルと賞状を受け取ったのは化学賞の京都大学・北川進 特別教授。そして生理学・医学賞の大阪大学・坂口志文 特別栄誉教授。日本人2人の同時受賞は10年ぶりの快挙です。
その後2人はストックホルム市庁舎で晩餐会に出席しました。
一夜明け、会見で、2人が口にしたのは、次世代の研究者への思いでした。

「化学賞」受賞 北川進 京都大学特別教授
「今やっている人たちが本当にノーベル賞候補になりうるかと。そのためにはやはり息の長い支援(が必要)」

「生理学・医学賞」受賞 坂口志文 大阪大学特別栄誉教授
「親方日の丸で自動的に政府が(資金を)出してくれるのが当たり前と思うんじゃなくて、自分の仕事をアピールして研究資金を得ていく、そういうポジティブな態度もやはり必要」
一方、同じノーベル賞でも、ノルウェー・オスロで授賞式が行われた「平和賞」は異例ずくめとなりました。














