小学校時代に片思いしていた女性を「SNS上で監視、バイト先で待ち伏せ」

 元加害者だからこそ出来ることがあると考え、活動を始めた守屋さん。この日は精神科に通う20代の男性・Aさんに付き添いました。

 守屋さんは、府内の病院と連携し、加害者を治療につなげる活動もしています。Aさんは、小学校時代に片思いをしていた女性のSNSのアカウントを見つけたことで、ストーカー行為を始めました。

 (20代男性 Aさん)「3年ほど前からSNS上での監視であったり、その女性が働くバイト先に待ち伏せをしに行ったり。女性が好きだからというので一目見たい」

 Aさんは女性の情報を1つでも多く知りたいと、SNSで女性や女性の知人のアカウントを何度も閲覧。相手にアカウントをブロックされても別のアカウントを作り、閲覧をやめられなかったといいます。

 (20代男性 Aさん)「学生時代に少し優しくしてもらったエピソードをいまだに覚えていて。また優しくしてくれるんじゃないかなとか」

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 その後、女性から「一切関わらないでほしい」と告げられたAさん。自身がストーカー行為をしているのではないかと危機感を覚え、自ら守屋さんに連絡し、更生に向けて取り組んでいます。

 (守屋代表)「彼自身、ちゃんと『自分がストーカーだ』というような認識を持っている。ストーカーから回復する上で一番重要なのは、自分がストーカーであると認識すること」