デジタル化でごみ収集を効率化 実際どのように行う?

仙台市宮城野区の仙台清掃公社。作業員がごみを収集するため車に乗り込みます。一見従来の作業と変わらないように見えますが、車内にはタブレット端末が設置されています。この端末に搭載されているのは、小田急電鉄が開発した「WOOMS」というシステムです。

これまでは、紙の地図に集積所を記載し、それぞれが受け持つ集積所を回り、収集、運搬を行っていましたが、ごみの量は毎日違うため、収集車によって仕事が終わる時間が異なっていたといいます。しかし、「WOOMS」では…。

小田急電鉄デジタル事業創造部・正木弾課長:
「全て収集の状況も把握できるようになっています。例えばこの集積所は既に収集が終わっている状況を確認することができる。日時も9時19分に収集していることがわかる」

「WOOMS」では、収集車ごとの回収状況を他の収集車や事務所から確認することが可能です。

小田急電鉄デジタル事業創造部・正木弾課長:
「集積所の中からまだとっていないところのリストを作れます。このリストから選びます」

作業を早く終えた収集車が、まだ、収集が終わっていない集積所をリストから選択し、ルートを変更して、応援に駆けつけることができます。

仙台清掃公社の作業員:
「未収集の場所が行けるように、応援態勢が整うので、以前より収集遅延が減ったように感じる」

仙台清掃公社の作業員:
「私も若い世代なので、紙より端末のほうが慣れているので、そっちの方が使いやすいので、今後もこういうものがあったら」

「WOOMS」にはカーナビ機能もあるため、普段担当しているエリアではなく、土地勘がなくても、簡単に助けに行くことが可能となります。