■世界ブレイキン選手権 決勝(13日、福岡・久留米総合スポーツセンター)

来年、愛知県・名古屋で開催されるアジア大会の日本代表選考も兼ねた世界ブレイキン選手権が福岡県で行われ、男子ではパリオリンピック™ 代表のShigekix(23)が初優勝、女子ではAYUMI(42)が2位に入り、2人揃ってアジア大会代表に内定した。また、男子の2位にはISSIN(20)、3位にはHIRO10(21)が入り、日本人選手3人が表彰台独占の快挙も成し遂げた。

ブレイキンの発祥は1970年代のアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区で、ストリートダンスとして生まれた。DJが選曲した音楽に合わせて1対1で交互にダンスを披露し、技術性、独創性、完成度などを複数のジャッジが判定する。2024年パリ五輪で新競技として採用され、日本代表のAMIが金メダルを獲得し初代女王に輝いた。

13日は男女それぞれベスト8からダンスバトルが始まった。Shigekixは準々決勝でDias(カザフスタン)を2-0で下し準決勝に進むと、RA1ON(17)との日本人対決となった準決勝も制し、決勝へと駒を進めた。迎えたファイナル、Shigekixの相手は昨年の大会覇者・ISSIN(20)。準決勝に続いての日本人対決も2-1でShigekixが勝利し、世界選手権を初制覇した。

女子では、2021年の大会覇者・AYUMI(42)が決勝に進出し、Royal(16、中国)と対戦。しかし0-3で敗れ、4年ぶりの王座返り咲きはならず惜しくも2位となった。

アジア大会には、日本からは男女各最大2名が参加可能で、今大会で3位以内に入賞した最上位選手が日本代表に内定する。

*写真はShigekix選手