リターンがポイント?約2割安くなる仕組みとは

高柳キャスター:
実際に「アフォーダブル住宅」はどのような住宅なのでしょうか。モデルとなる住宅を見てみましょう。

【モデルの1つとなるマンション】
▼ネウボーノ菊川II
・都営新宿線「菊川駅」から徒歩3分
・2LDK+WIC(55.21㎡)

このような住宅をモデルに、新たに建設、または空き家を改装することが行われるようです。アフォーダブル住宅は、今の家賃から約2割安く住むことができるとされています。

どのような仕組みで安く住めるのか。

まず、東京都と民間企業が100億円ずつアフォーダブル住宅の事業=“アフォーダブル住宅ファンド”に出資。現在参加している民間企業は9社ほどです。

“アフォーダブル住宅ファンド”が集めたお金をもとに住宅を取得し、子育て世帯やひとり親世帯などを対象に、住宅が提供されます。

この仕組みの結果、なぜ家賃は約2割安く収まるのでしょうか。

TBS報道局 社会部 寺島 記者:
家賃収入が投資者にとってのリターンとなる点において、出資した東京都と民間企業への利回りの割合を通常と比べて小さくしていることが要因です。結果、減らしたリターンの分、家賃を低くすることができる仕組みです。

今回、取材させていただいた不動産会社には、子育て世帯専用のマンション建設や、空き家を活用した住宅も提供される予定があるということです。