「寒ぶり宣言」北陸の港町に驚きの経済効果

嶋田万祐子記者
「待ちに待ったひみ寒ぶり宣言が出され氷見漁港は活気にあふれています」

例年だとこの時期、連日1000本以上が水揚げされ「ブリラッシュ」に沸く港町。

漁協などからなる判定委員会は毎年水揚げ量や大きさなどを総合的に判断して、本格的なシーズン到来を告げる「ひみ寒ぶり宣言」を出します。

期間中に重さ8キロ以上などの基準を満たしたブリが、富山湾を代表するブランド魚「ひみ寒ぶり」として全国に出荷されます。

氷見市観光協会の松原勝久会長は寒ぶり宣言の経済効果について…。

氷見観光協会 松原勝久さん
「ひみ寒ぶり宣言は凄くスタートの意味があってインパクトがあります。いわゆるスイッチオンの状態になるのがひみ寒ぶり宣言だと思います。氷見に来られること自体がたくさんお金を使っていただけることになるのでそれらをあわせると10億ぐらい変わってくる」

寒ぶり宣言と同時にブリを目当てに飲食店や旅館などに予約が殺到。

松原さんは経済効果を10億円ほどと試算します。

また市によりますと、11月20日に寒ぶり宣言が出た去年11月の市内宿泊施設への入込客数は1万8000人。一方で、宣言が出ていなかったおととし11月は1万6000人でした。

市は今シーズンはまだ観光への影響はないとしながらも、このまま不漁が続けば経済活動に影響が出る可能性が高いとしています。

松原さん
「ブリがたくさん取れて一刻も早く寒ブリ宣言が出ることを願っている」