■「委ねてみたら、いろんな景色が見えてきた」

 俳優業も、“委ねる”ことで大きく状況が変わっていった。俳優としてドラマに出演するようになり「せっかく始めたならもっと芝居を突き詰めたい」と俳優のマネージメントを専門に行う事務所に移籍。だがそこで、“すべてのバラエティ番組から降板する”という大きな決断を迫られた。

 バラエティで特定のキャラクターのイメージがつくと、いろいろな役を演じる俳優としてはマイナスだというのがその理由。だが局アナウンサー時代からバラエティで活躍してきた田中にとって、簡単には受け入れられない提案だった。それでも葛藤の末、すべてのバラエティ番組を降板し俳優一本で歩み始めた。

 「不安なんです、常に。自分に自信がないんです」という田中。自信がない分しっかり準備して、自分が納得する形で物事を進めるのがそれまでの“田中みな実流”だった。だがその殻を破り、“委ねる”ことができるようになると、違う自分が見えてきた。

 「委ねてみるといろんな景色が見えてきたり、その役として存在できたりするんだな、っていうことが少しずつ分かってきた感じです」とインタビューを締めくくった田中に、プライベートで田中と交流があるというスタジオゲスト・松村沙友理は「後悔をまわりに見せない強い方なんだなと思いました」と感嘆。視聴者からも「こんなにもコンプレックス抱えてそれをぶち破って成長できる、たしかにとても強い人」「ストイックで努力の人。努力できるから売れてるんだなってわかった」「6年で30本って相当努力したんだろうな」といった賞賛の声が続々と寄せられた。