連日報じられるクマの出没情報。その影響は市民生活の安全だけでなく、日本経済の足元をも揺るがし始めています。東京商工リサーチが発表した「クマ出没と企業活動への影響」に関する調査結果によりますと、全国の企業の6.5%が「クマ出没の影響がある」と回答。クマが絶滅した九州も含め、全国で経済的な影響が広がっていることを示す結果となっています。

東北では約3割が「影響あり」
調査は今年12月上旬に行われ、全国6309社から回答を得ました。
地域別に見ると、クマの出没が相次ぐ東北地方では28.9%(553社中160社)と、約3割の企業が「影響が出ている」と回答しており、他地域と比べて突出した被害状況となっています。
次いで北海道が15.4%、北陸が8.6%と続きました。

本州や四国に生息するツキノワグマ。
北海道に生息するヒグマ。
環境省によるとそれぞれ個体数が増えており、温暖化やエサ不足の影響で、本来山奥にいるはずのクマが住宅地へ出没するケースが急増、これが企業活動へのリスクに直結しています。














