死者3人 津波も観測

気象庁によりますと、地震発生から29分後に、岩手県の宮古に津波の第1波が到達し、北海道から関東地方の太平洋沿岸で津波を観測。津波の最大の高さは青森県八戸と岩手県宮古の50cmでしたが、いずれも第1波の到達から2時間から3時間後の観測でした。また、宮城県内では石巻市鮎川で46㎝の津波が観測されています。

特に青森県八戸市で建物被害が相次ぎました。建物への被害は全壊72棟、半壊429棟、一部破損9,021棟となっています。
【人的被害】
死者3人(青森県八戸市2人青森県五戸町1人)
負傷者788人(重傷67人軽傷721人)
交通機関にも影響が出て、当時の映像にはJR仙台駅構内が大混雑する様子が映っていました。

東北大学災害科学国際研究所の富田史章助教は12月10日に開かれた報告会で、「三陸はるか沖地震」の震源域では30年以上に渡って大きな地震が起きていないことなどを挙げ、再来の可能性を指摘しています。