今年は戦後80年。
戦時下、報道機関はどのような役割を担い、戦後、その経験をどのようにいかしているのでしょうか。
宮崎日日新聞の前身である日向日日新聞の貴重な紙面を手がかりに、「戦争と報道」の歴史について、加藤沙知アナウンサーが取材しました。
士気の向上を県民読者に呼びかけ
宮崎日日新聞で戦後80年企画を担当している徳留亜弥さん。会社に展示されている貴重な資料を案内してもらいました。
(宮崎日日新聞・戦後80年企画担当デスク 徳留亜弥さん)
「宮崎日日新聞の前身にあたる日向日日新聞の創刊号の一面のパネルになります」


日向日日新聞の創刊は1940年11月25日。
日中戦争が長期化し、国家総動員法の制定など、戦時体制が強化されていた時期にあたります。
国は、言論統制のため、新聞は1つの県に1紙とする「一県一紙政策」を行っていて、日向日日新聞も県内9つの新聞が統合されて誕生しました。
(加藤AN)
「一番上には『創刊の辞』とありますが、どういうことがかかれているのですか?」
(徳留さん)
「『大政翼賛、皇運扶翼の忠誠とともに、祖国郷土の栄誉に貢献せんとするの念慮に欠ぐる所があってはならぬ』。いわゆる、士気の向上を県民読者に呼びかけている」
(加藤AN)
「確かに見てみると、軍備強化や、こちらも訓練するとか、そういった文字がおどっていますものね」















