アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、歴史的な物価高を抑えるため0.5%の利上げを決めました。3月から始めた一連の利上げで、上げ幅を縮小させるのは初めてです。ワシントンからの報告です。
FRBは景気の悪化を警戒し、利上げペースを緩めた形ですが、それでも0.5%の利上げ幅は通常の2倍にあたり、金融引き締めを続ける姿勢に変わりはありません。
FRB パウエル議長
「今年一年、金融政策を引き締めるため強力に対応してきた。急速な引き締めの効果はまだ十分に感じられない。やるべき仕事はまだある」
FRBはこの1年、「インフレ退治」に明け暮れました。ただ、思うような成果は出せず、大幅利上げを何度も繰り返し、3月から9か月の短期間で政策金利を4.25%も引き上げました。FRBは来年も利上げを続ける考えで、景気の減速は避けられないため、来年の実質GDP=国内総生産の見通しを0.5%に大きく引き下げました。
パウエル議長は「プラス成長であり、景気後退とは言えない」と主張しますが、来年のアメリカ経済はほぼ「ゼロ成長」、少しでも下振れすれば「マイナス成長」になりかねない状況です。
仮にアメリカが景気後退に陥れば、日本だけでなく世界全体に悪影響が及ぶため、世界同時不況への懸念が一段と強まることになります。
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