少年は再び山口さんのもとに...「こいつしぶといな、殺してやろうか」
少年に防弾チョッキが手渡され、山口さんは「これで助け出される」と感じた瞬間、少年の感情がまた揺れ動いたと言います。
(山口由美子さん)【画像⑤】
「自分の力で座り込んでいることが、(少年の)しゃくに障ったと思って、『こいつしぶといな。殺してやろうか』と言いました」
少年と会話を続けていた女性が、その言葉を聞き、少年に対して「もう、よかねん(もう、いいじゃない)」と言ったということです。
「(女性の)たったその一言で、少年は気持ちを収めてくれました。少年の指示で窓から出せってことで、他の乗客に抱えてもらいながら窓から出してもらった瞬間『助かった』それだけでした」














