9日、長崎県対馬市の路上でツシマヤマネコが死んでいるのが見つかりました。全身に強い衝撃を受けた痕跡があったことから交通事故にあったとみられています。
環境省・対馬野生生物保護センターによりますと、死んだのは体重1870グラムのメスの亜成獣(親離れから繁殖期までの間)で、頭の骨が折れるなどしていたということです。
ツシマヤマネコの交通事故死は今月に入り2件目で、今年度はこれで9件となり、すでに昨年度(4件)、一昨年度(6件)を上回っています。
事故があったのは対馬市の中央付近に位置する美津島町久須保の国道で、現場周辺に生息するヤマネコは対馬市の上島と下島をつなぐ重要な個体群とみなされています。
対馬野生生物保護センターでは、秋は今年生まれのヤマネコが親離れする分散期にあたるためヤマネコの活動が活発になり道路への飛び出しも増えるとして、対馬全島においてヤマネコや野生生物に注意を払って運転するよう呼びかけています。
また、万が一ヤマネコをはねてしまっても故意でない限り罪に問われることはなく、速やかな通報が命を救うことにつながるとして、ヤマネコをはねてしまった場合などは生死にかかわらずセンター(電話:0920-84-5577)へ連絡するよう呼びかけています。














