「1週間は一つの目安」“後発”のさらなる大きな地震に注意

吉村キャスター:
気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を出しました。

後発地震は、過去にも千島海溝、日本海溝の付近で起きた前例があります。
※内閣府・気象庁発表資料より

▼1963年の択捉島南東沖地震
Mw7.0の地震が発生した約18時間後、Mw8.5の大きな地震が発生

▼2011年の東北地方太平洋沖地震
Mw7.3の地震が発生した約2日後、Mw9.0の大きな地震が発生

大規模な地震が発生する可能性としては、平常時の約0.1%から今後1週間は約1%まで高まるということです。

気象庁は「1週間程度、特に今後2〜3日間は、今回の地震と同程度の地震に注意をしてほしい」と呼びかけています。

東京大学地震研究所 笠原順三 名誉教授:
1%という数字は必ずしも正確ではなく、はっきりは言えません。

世界的に見ても、大きな地震のすぐ後に別の大きな地震が起こるということは割とあることなので、北海道・三陸沖も可能性があるということです。

例えば、2004年に起きたスマトラ沖地震でも、大きな地震の3か月後にさらに大きな地震が発生しました。

また、東日本大震災の場合には、2011年3月9日にMw7.3の地震が起きた2日後にMw9.0の地震が発生しています。

今回の地震でも、同様のことが起きる可能性がないとは言えませんので、1週間を一つの目安にして、今後かなり注意をしないといけないと思います。

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<プロフィール>
笠原順三さん
東京大学地震研究所 名誉教授
専門は海洋地震学 海洋プレートの動きなど研究