8日夜、青森県東方沖を震源とする地震があり、青森県では八戸市で震度6強を観測しました。

地震のメカニズムや、今後のさらなる地震の発生の可能性についてみていきます。

跳ね上がりによる「プレート境界型地震」

吉村恵理子キャスター:
8日午後11時15分ごろに発生した地震は、青森県八戸市で最大震度6強を観測しました。

今回の地震は“プレート境界型地震”だと見られています。

日本の周辺では、陸側(北米プレート)と海側(太平洋プレート)のプレートが重なっていて、海側のプレートは陸側に1年あたり8〜10cmほど沈み込むとされています。

そして、陸側のプレートが海側のプレートの沈み込みに耐えきれずに跳ね上がることで、地震・津波を引き起こします。今回もプレートの跳ね上がりによって起きたとみられています。

今回、ひずみが解消されたことで、地震は起きなくなるのでしょうか。

東京大学地震研究所 笠原順三 名誉教授:
プレート境界のひずみというのは非常にまだらになっています。
ですから、今回はひずみの一部が解消されましたが、まだひずみが溜まっている部分が残っていて、今後それが動くという可能性があります。

井上貴博キャスター:
どのあたりでひずみが溜まっているのか、どのくらいで跳ね上がるのかなどは、未知の部分なのでしょうか。

東京大学地震研究所 笠原順三 名誉教授:
ある程度はわかりますが、まだ完全には分かっていません。