「女流棋士である以上、対局は何にも代えがたい」
一体なぜこのような規定ができたのでしょうか。
実は去年、妊娠中だった福間さんが参加が決まっていたタイトル戦の時期に体調不良となりました。
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当時は妊娠について明確に定めた規定がなく、特例として対局が「延期」となったり、スケジュール調整が難しく「不戦敗」となったりと対応が一貫しませんでした。
そこで日本将棋連盟は去年10月に新たなルールを整備すると発表したのです。
将棋連盟は去年12月には福間さんに意見を聞き、福間さんは「産前産後に予定されているタイトル戦の日程変更を可能にすること」と「不戦敗を回避すること」などを求めた要望書を出していましたが、要望の大半は、配られた規定に反映されていませんでした。
今年4月、日本将棋連盟は女流棋士らに対し、新しい規定の目的をこう説明していました。
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(日本将棋連盟 今年4月)「対局者の変更に関する基準を明確化することにより、公平かつ持続可能な対局環境を整えることを目的としております」
今回の規定でタイトル戦に出られなくなった場合、翌年に何らかの救済措置があるといいますが、福間さんはあくまで「柔軟に日程変更をするべきだ」と話します。
(福間香奈さん)「(去年)妊娠・出産した際には日程変更していただいたり、ご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちと大変ありがたい気持ち。女流棋士である以上、対局できないっていうことは何にも代えがたい」















