“将棋か妊娠か” タイトル保持者に厳しい将棋連盟の規定

 しかし、今年4月に日本将棋連盟から配られた「ある規定」をめぐって不安を感じているといいます。

 「女流棋士公式戦 番勝負対局規定」と呼ばれる、女流棋士のタイトル戦について定めたものです。そこにはこう書かれています。

 「妊娠している場合は、出産予定日を基準とした産前6週間から産後8週間までの期間と、番勝負の日程が一部でも重複する場合、対局者の変更を行う」

 女流棋士のタイトル戦は、前回タイトルを取ったタイトル保持者と、予選を勝ち上がった挑戦者が、三番勝負から七番勝負で戦います。
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 タイトル戦は8つ。1年を通して実施されています。このうち福間さんは6つのタイトルを持ち、残る2つのうち1つも今年は挑戦者だったため、ほぼ全てのタイトル戦に関わっています。

 今回の規定では、例えば4月上旬から7月半ばまでが産前6週・産後8週の期間だとすると、女王戦、女流王位戦、清麗戦の3つのタイトル戦に参加できなくなってしまうのです。
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 (福間香奈さん)「対局か妊娠するかどちらかを選択しないといけないような状況」
 (福間健太さん)「2人目をもし作るってなると、(妻は)いま複数タイトルを持っているので、いくつかタイトルを失うことになる。それは妻は望んでいないので、これは難しいなと、2人で落胆した」