東日本大震災でも確認された「オーバーシュート現象」
このオーバーシュート現象は、2011年3月11日の東日本大震災でも確認されています。断層のずれる勢いが強すぎたとき、本震直後に、本震とは逆向きの特殊な余震が観測されことがあるといいます。
2025年カムチャツカ地震でも同様に、大すべり域でプレート境界に沿って低角の正断層型余震が複数発生していることが確認されました。これは、断層をずらしていた力の向きが反転したことを示す明確な証拠です。
津波記録が語る「同じ場所での破壊」
研究では津波記録が比較解析されました。1952年のアナログ記録をデジタル化した津波波形と2025年の最新データを比べると、発生後約1時間までの初期津波波形が驚くほど類似していました。これは、両地震の主要な津波生成域がほぼ同じであったことを意味します。














