少年から山口さんに届いた手紙には...

面会後、少年から山口さんに手紙が届きました。

(山口由美子さん)
「『山口さんと会い、申し訳ない思いを伝えたとき、山口さんは泣かれました。私のことを思って泣いてくれました』

「『私はその時、自分の罪深さと温かい思いが同時に沸き起こりました』と書いていました」

2回目の面会では、少年は山口さんに本音を明かしてくれたと言います。その時の少年の言葉は、自分を信頼した上で話してくれた内容だったそうです。

3回目、少年は佐賀県を訪れました。亡くなった塚本さんの墓参りに訪れた際に、山口さんと面会しましたが、少年は一言も話すことができなかったそうです。

(山口由美子さん)
「お墓参りをする行為は、この中に眠っている人を自分は殺めてしまった。。。その情景がひょっとしたら浮かんだのかもしれません」

その後、少年から送られてきた手紙には、「自分が事件を起こした理由」について、自分なりに考えた内容が書かれていたということです。

山口さんは少年に対して、「少しずつ自分を取り戻しながら、今も生きてくれていたらいいな」と語りました。